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関西NO1花火大会に行ってみた~京都府八木の花火大会~

 夏休みもはや最終日を迎え、小学生当時の日曜日の夜半に、『西遊記』のエンディング『ガンダーラ』を聞いた時のような、何とも言えぬ物悲しさというか憂鬱を感じていると、以前からママ友さんに声をかけて貰っていた「八木の花火大会」に行ってみようということに。

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花火大会のクライマックスの様子 目の前で打ち上がる花火に一同大興奮



 聞く所によれば、ママ友さんの実家が八木町で代々続く地主さんで、「駐車場の手配と観覧場所を確保してあるから、一度見に来ませんか」とのこと。
 最近とかく人ごみが苦手になってきた上に、前日まで丹後の海でじっくりローストされていたので、結構しんどかったのですが、京北町から裏道で行って、渋滞なしで車も止められるうえ、人ごみにまみれずに花火が観覧でき、しかも撮影までできるのならと、行ってみることにしました。


 現地に着くと人、ひと、ヒト、Hitoでいっぱいです。八木町って正直丹波や丹後に通り過ぎる街のイメージがありますが(縦貫道が出来てからは通ることもないですよね)桂川の源流である大堰川を中心とした細長い街にこんなに人が集まるものかと思います。この日だけで10万人もの人が集まるらしいですよ。

 
 そもそもどうして八木町で花火大会が行われていたの? 花火大会以外にまず名前が出ることのない地域だけに不思議に思った。

 何と、その起源は終戦直後の昭和22年まで遡ることに。

 きっかけは、大東亜戦争の敗戦によって心のそこまで疲弊しきってしまった丹波の人々を花火を上げて励ますと共に、戦争によってお亡くなりになられた英霊たちの魂をお慰めするために灯篭を流したのが始まりだそうです。
 どうりで、開演前には色とりどりの灯篭が流されていたわけですね。
 その後も、60年以上の長きにわたり継続を続け、地元の頑張りが功を奏してか、昨年には何と『ウォーカープラス』の「関西で行ってみたい花火大会」で、常勝の琵琶湖と淀川をやぶり堂々1位の栄冠に輝いたそうです。
 たしかに、あちらこちらに地域一丸となっている姿勢が感じられます。ママ友さんのご実家も、大会に協賛されていました。

 現地では、8時からの開演にむけて、15分ほど前からオープニングセレモニーが始まるのですが、田舎の名士という種族はどこもどうしてこんなに話が長い(>_<)

 時間はとっくに8時を越え、観客からのヤジもちらほら。
10分ほど予定をオーバーし、ようやく花火が打ち上げられた。
花火
最初のうちは打ち上げは1ヶ所から
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漆黒の闇に咲く大輪
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打ち上げは3ヶ所に増え、観客は大興奮
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興奮のるつぼのなか、大会はクライマックスを迎えた
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 1時間ほどかけて打ち上げられた花火は約5000発だそうで、規模的には横綱の琵琶湖・淀川に到底及ばないものの、何より花火の打ち上げ場所の距離の近さを感じましたね。澄んだ空気と相まって、他の花火大会とは爆発力というか、迫力の違いを桁外れに実感することが出来る花火大会やと思いますね。一見の価値はありですよ。
 関西No1の実力を思う存分堪能し、夏休みの最終日を楽しんできました。


 が…しかし、花火が終わった後はやはり田舎。(^_^;)
車で来た場合、京都・大坂方面に帰る方法は、国道9号線をひたすら南下するか、縦貫道に乗るか、地元の人だけが知っている数本の抜け道を行くしか手立てがありません。何も知らずに国道9号線で帰ると、京都市内に着くのに2~3時間はかかってしまいます。

 ですので、来年この迫力を味わいたい方は、次の日は必ず仕事をお休みにしておくべきです。まぁ当日は、お盆休み中のかたが多いと思いますので、それほど心配はしませんが。

 ないしは、私が帰ったように、国道477号線で神吉まで山を上り、神吉から細い府道363号を京北町細野経由で周山街道まで出てしまう方法で帰ると、1時間足らずで市内に帰り着くことはできます。道は結構せまいですが、この時間に対向車はほぼ来ませんし、前に地元の人が何台か走ってくれているので、案外安心して走れますよ。
 以上、来年用のお得な情報でした。
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プロフィール

やま法師

Author:やま法師
 生まれはおろか、戸籍を尋ねてみても、江戸時代の文久年間までは、とりあえず遡ることが確認できた京都(宇治郡・醍醐)人。当時の身分制度から考えるとそれ以前よりご先祖さまが、此の地に定住していたことは間違いない。
 
 生来よりのきかん坊で、自由奔放な青春を謳歌し、30代後半まで犯罪スレスレの生業で生計を立てるも、ある日奇瑞の仏縁を頂くことで、これまでの諸行を省みて仏に帰依する。

 得度授戒をしていない凡夫、いわゆる一般人のなかでは、日本仏教の母山である比叡山延暦寺に一番近い立場の人間となれたことへ報恩感謝し、その証として、ブログを通じてリアルな比叡山の情報を発信して行きたい。

 また、職権を利用することで、昨今よく目にする京都の観光情報のみを紹介するブログとは一線を画した、歴史的かつ、宗教的な側面を踏まえ、本物の「心の癒し」を目的とした京都並びに周辺の観光情報を紹介して行きたい。

 その一方、趣味のロードバイクを駆使することで、大好物のラーメンを始めとしたB級グルメ等を細やかに発信し、全国より京都へ訪れてくれた方々への一助となりたい。

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